私たちは皆さまへのカウンセリング及びコンサルティングを行う上で、以下の活動範囲での責任を果たし、規律ある行動をお約束します。
【キャリア・コンサルタントの活動範囲】
1.カウンセリング活動
キャリア・コンサルタントは、キャリア開発及びカウンセリングに関する知識・スキルを用いて、カウンセリングを行う。カウンセリングの形態は1対1の個別面接、グループ単位での面接、電子メールや電話を活用した「オンラインカウンセリング」がある。相談者の特性やテーマによって選定されたカウンセリングの形態において、カウンセリングを効果的に行う。
2.教育・普及活動
キャリア・コンサルタントは、キャリア開発に関する講演・研修の企画や実施をし、また、キャリア・コンサルティングに関する知識・スキルを教育・指導するほか、「個人の主体的なキャリア形成」の重要性を広く社会一般に普及する活動を行う。
3.環境への働きかけ
キャリア・コンサルタントは、キャリアは環境(地域・組織・家族・対人関係やシステムなどの個人を取り巻く環境)との相互作用によって培われるものであるという観点から、環境に対し、相談者個人に対する支援だけでは解決できない環境の問題の発見や指摘、改善の提案等の働きかけを行う。
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【キャリア・コンサルタントの行動規律】
第1条(基本理念)
1 キャリア・コンサルタントは、その職務を行うにあたり、自己決定権、プライバシー権等の相談者の権利の尊重を基本理念として、公正かつ客観的な提案や助言をするようにしなければならない。
2 キャリア・コンサルタントは、相談者の長期・持続的利益を優先的に考えて行動しなければならない。
第2条(適正な職務)
1 キャリア・コンサルタントは、相談者をその国籍・性別・年齢・信条等によって差別することなく、依頼を引き受け、常に公正な態度をもって職務を行い、その信頼を保持しなければならない。
2 キャリア・コンサルタントは、自己の研究目的や興味のためにコンサルティングを利用してはならない。
第3条(守秘義務)
1 キャリア・コンサルタントは、職務上知り得た資料、情報については、その秘密を厳重に保持し、正当な理由なく他人に漏らしたり、利用したりしてはならない。
2 キャリア・コンサルタントは事例や研究の公表に際して、プライバシーの保護に留意し、相談者の不利益にならないよう、適切な手続きをとらなければならない。
第4条(任務の範囲)
キャリア・コンサルタントは、能力以上の仕事を引き受けようとしてはならない。自己の能力の限界を自覚し、必要に応じて他の分野の専門家の協力を受けるほか、専門家の紹介やそれへの委嘱をおこなわなければならない。
第5条(情報開示)
キャリア・コンサルタントは、相談者に対してコンサルティングの目標、範囲について、必要かつ、十分な説明を行い、十分な理解を得てから職務をすすめなければならない。
第6条(誇示・誹謗の禁止)
キャリア・コンサルタントは、自己の業績を過大に誇示したり、他のコンサルタントまたは団体について、誹謗したりしてはならない。
第7条(利益の保護)
キャリア・コンサルタントは、相談者の利益が最大になることに専念し、相談者以外の自己および第三者の利益を優先させてはならない。
第8条(料金)
キャリア・コンサルタントは、料金の発生する場合は、相談者に対し、料金について事前に説明し、その同意を得なければならない。また、料金を変更する場合も、両者が同意の上で行わなければならない。
第9条(倫理の遵守)
キャリア・コンサルタントは、本行動規律を十分に理解し、違反することがないように常に注意しなければならない。
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